幻夜

白夜行』の続編という事で読んでみた。白夜行はすぐ読み終えた記憶があるが、『幻夜』は読み終わるのに4ヶ月も掛かってしまった。ここのところ忙しくて本を読み終えたのも久しぶりだった。
続編と聞いていたが最初関西が舞台で主人公が似たような男女だと言うくらいなのかと思ったら、最後の方で真実が・・・わかりやすい仕掛けにも関わらず全く気付かなかった。『白夜行』では主人公の主観や感情が表現されてい無かったにもかかわらず人間的なところも感じたが、今回の主人公に全く人間味が感じられなく、他人を利用するだけ利用するところに読後の後味の悪さが残った。あれだけ多くの人が不幸になった震災で、希望を見出した人が・・・実際誰かに成りすました人もいるのか?

真冬がこの後どんな風に生きるのか、次の夜を読んでみたい。