金子達仁 ベストセレクションⅠ 「激白」

また金子達仁の本、これもブックオフで100円で売られていた。ベストセレクションⅡ「伝説」は6〜7年前に読んだ。内容は今から10年くらい前のアドランタ五輪〜フランスW杯予選あたりの話が中心。殆ど「Number」に掲載された記事で、当時「Number」とともに「フランスW杯予選」を見ていたから大体は読んでいたけど今読み返しても面白い。当時金子達仁は国民の代弁者だと思っていたし記事も熱心に読んでいた。国立での日韓戦ほど負けてショックな試合もジョホールバルでのイラン戦ほど興奮した試合もそうそう記憶に無い。天国と地獄を味わい、これほど筋書きの無いドラマと言う言葉が相応しいイベントも無いと思う。「フランスW杯予選」は見てる方も痺れる、刺激的な戦いだった。それに比べると「ドイツW杯予選」は全く興奮しなかったし、観ない試合も合った。アジア相手に日本が取りこぼす事も今後は考えられないから「W杯予選」で興奮する事は今後無いのかもしれない。W杯に出られるのは嬉しいがあの興奮が味わえないのは少し寂しいかもしれない。とか言っているとアジア枠が減らされるかもしれないけど減るくらいで丁度良い。
今読み返してみて、その後の「中田英寿」の孤立や「小野伸二」の凋落を予想しているようで興味深い。「フランスW杯」で「ジーコ」をベンチに入れろと言っているのが、その後奴が監督になる事を考えると皮肉だ、監督にしろとは言ってないけど。10年経って「中田英寿」以上の才能は出て来て無く、相変わらず日本の最大の課題は「決定力不足」だって事を考えると10年前と全く変わっていないのかもしれない。

金子達仁ベストセレクション〈1〉「激白」―INTERVIEWS & OPINIONS

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