2日目 エンゼルススタジアム オブ アナハイム

昨日は部屋が明るかったせいか夜何度か目が覚める。この旅では終始夜中度々目が覚める事が多かった。9時に起きてその辺をウロウロするが開いている店はあまり無い。サンスポドットコムによると試合開始は15時335分で少し早いが11時過ぎにホテルを出る。電車の切符は案外すんなり買える。ちゃんと電車に乗れるか、どのくらい時間が掛かるのか、野球のチケットは買えるのか、ちゃんと帰れるのか、など不安は残るがまあ何とかなるだろう。自分が乗るのはSouth行きの電車なので帰りはNorth行きに乗れば帰ってこれるだろ。何も知らない言葉も通じない場所に乗った事の無い電車で行く、それが気分を高揚させる。それが旅の醍醐味だと感じる。しばらくするとドジャースのユニフォームを来ている女性が乗ってくるのでこの電車で間違いない事を確信する。不意に自分が透明人間になったような名前を失ってしまったような奇妙な感覚に襲われる。それは私の旅がようやく始まったという徴なのだ。電車の中で沢木耕太郎の本を読んでいるが、今の自分にぴったりくる文章で思わず引用する。今まで十数ヶ国旅行してこいつは旅行者、外国人という現地人の視線を度々感じる事が多々あった。しかしロサンゼルスではそういった視線を感じる事はほとんど無かった。向こうからしたら旅行者(日本人)だから英語が話せない、という訳ではなくアメリカに来たばかりだから英語が話せないという感じなんだろう。こういうところでアメリカが移民の国だと実感する。
アナハイムには40分くらいで到着する、駅からはスタジアムが見え何やらスタジアムには人がたくさん居る。まだ試合は始まっていないはずだが・・・チケット売り場に行くと今日のチケットは売り切れと言われ途方にくれる。ここまで来て・・・周りを見渡すと190センチくらいある黒人のデブがダフ屋っぽかったので躊躇無く話し掛ける「Do you have a Ticket?」結局16ドルの席を40ドルで買う。試合は3回まで終わっていた2軍の試合かと思ったがやはり1軍の試合のようだ・・・日本でサンスポドットコムを調べると東部時間での表示だった・・・ドジャース戦なのだが観客はほとんどエンゼルスファンで赤一色、日本の試合のように外野席だけではなく球場全体でホームチームを応援する雰囲気があり、ワンアウト、ワンストライク毎に歓声が起きる。予備知識がないまま来たので何がなんだか分からないうちに終わってしまった・・・人が帰り始めて終わった事を実感する。試合開始に遅れたのはかなり痛い、明日のドジャースタジアムではこんな事が無いようにしないと。。。あと感じたのは車椅子の人がすごいたくさん居たという事、100人以上は居たと思う。ロサンゼルスの人口は400万人程度なので東京の半分程度、にも関わらず車椅子の人を日本より多く見かけた。球場などの施設や空港、駅やバスなどアメリカは車椅子の人が利用しやすいように、というか使用する事を前提に作られている。日本は地価が高いのでスペースを余裕を持って使えない面はあると思うが、こういったところはアメリカは進んでると思う。ただ年がら年中戦争ばっかしてるから不具者が多い、太ってる人が多いから車椅子の割合が多いという側面もあると思うけど。
宿に戻ると2〜3時間寝てしまう。夜に日本は午前中になったので飛行機がキャンセル出来るか日本の旅行代理店に電話する。料金は全て履行した場合の料金なので出来ないと言われるのでツアーについては諦める事にする。